年をとると好みがかわる

きのうの続きです。

ところで、早く結婚するということは、早くいい男を見つけなければならない、ということです。そこで疑問なのは、男を見る目ってそんなに早く育つものなのでしょうか。私の場合、リーダーシップのある人と付き合ったら、ご機嫌なときは、引っ張ってくれる頼もしい人でしたが、機嫌を損ねると、自己中で、私の意見はまったく聞かず、声を荒げたあとに一貫して無視を決め込み、何事もうまくいかない状態になるので、彼の機嫌を損ねないよう最新の注意をはらいつつ付き合う、クソ上司と部下のような関係を築いていましたし、逆に私の意見をきちんと聞いて、尊重してくれる人のときは、単に自分の意見がないだけで、出かける先も、やることも、食べるものも、すべて私が考えてやらねばならず、魂のない人形を連れて歩いている気分になりましたし、だから次は元気のある人にしたら、テンションが空回りしてるし、いい年してもう少し落ち着いてくれよ、とこちらの元気まで奪われる始末でした。さらに私と同じゲーム好きの人のときは、ちょっと放っておいたらガチの廃人になっており、お出かけもしてくれない、朝方までイベントに付き合わされる、風呂トイレごはんはゲームの間に済まさなければならず、毎日くたびれてましたし、とても優しい性格で顔もかっこよく、友達内でも人気の人のときは、知らない間にセフレにされていました。もうね、はじめはみんないい人だと思ったの。まさかこんな結末を迎えるとは思ってなかったの。とくに若い頃は交際を申し込まれたら、まずはとりあえず付き合う、来るもの拒まずの精神(質より量)だったので、はずれも多く引きましたけど、でもその経験のおかげで、三十過ぎてから、人の振り見て我が振り直せましたし、付き合う相手も、事前に脳内チェックリストでふるいにかけられるようになり、男を見る目はだいぶ経験値をつめました。少なくともタケシは今までで一番いい男です。それに若いときって、なんだかんだ顔とか外面を重視しがちですけど、そんなの三十超えたら一気に劣化してきて、若い頃の顔面偏差値なんてほぼ無視されますから。昔いくらスリムでも働きだして付き合いで飲み歩くうちに、笑っちゃうほどビール腹になったり、冗談でもつっこめないほど、頭頂部が薄くなる人とか続出します。早くにかっこいい彼氏と結婚して、そんな風にいつのまにか第二形態に勝手に移行されたとき、愛情でカバーできればいいですけど、外面を優先してるようなケースだとたぶん無理です。もしかしたら昔は冴えないけど、ダンディーな感じで、きれいに年を重ねてる男もいるかもしれない、内面だって昔はノリのよい、少しバカなくらいの人のほうがモテるけど、賢く落ち着いた人のほうが、連れ添うには向いているとか出てくるかもしれないし。 うちのタケシは三十歳になり、腹も出てきていますし、ハゲのサラブレッドだけど、優しくて、とても穏やかな性格をしていますし、何より私のコンプレックスを受け止めてくれた器のでかさ、そして仲良しのチャオズとも遊んでくれるところとか、今までの男どもが霞むほどいい男だとチャオズのお墨付きです。でも若いときだったら、私は選ばれていないだろうし、たぶん付き合っても長く続かなかったと思います。年をとってお互いほどよく性格がまるみをおびたからこそ今の関係であって、若かったら無理。人生なんて半分以上はじじーばばーなのだから、もっと時間をかけて吟味してもいいんじゃないかなーと、若い夫婦をみては勝手に思考えてます。こういう風に考えるのもたぶん、若いうちに結婚した昔の友達たちが、旦那のグチになると止まらずに話し続けるからだと思う。そのわりにはインスタには毎日ハッピーみたいなことを書き込んだりしてて、そんなクソみたい結婚生活続けてて楽しいの?って思う機会が多いから、あんまり早くに結婚するのはどうなのかしら、と考えてしまうのかもしれません。だからそんなことになるなら、ある程度内面外面含めて落ち着いてから、結婚相手を選ぶのも悪くないんじゃないかなーって、おせっかいなことを考えているばばーは私です。