『虚空の旅人』上橋菜穂子

虚空の旅人 (新潮文庫)

虚空の旅人 (新潮文庫)

隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が―。海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾、ついに文庫化。

行き帰りの電車でだけ読むと決めていたのに、ついついお布団に持ち込んで最後は一気読み。チャグムのまっすぐさに感心し、タルサン王子の男気に惚れ、ひとりぼっちのスリナァを応援し、カリーナ王女の合理的で冷酷なところに怯える、そんな印象で読み終えました。登場人物みんながいい味を出しています。サンガルは新ヨゴよりも民との結びつきが強く、みんな生き生きとしていて読んでいて気持ちがよかったー。カンバル国王の気の小ささは相変わらずでした。