平凡謳歌

ゆるゆるした日常をここに記す

果てしなき渇き

果てしなき渇き (宝島社文庫)

果てしなき渇き (宝島社文庫)

主人公の藤島秋弘が突然行方不明になった娘の藤島加奈子を探す物語。

メインキャスト

藤島秋弘

娘と妻とは別居中。元警察で家を放置して仕事にのめり込んでいる間に嫁が浮気。腹を立てた主人公が浮気相手を待ち伏せして半殺しにしたころから、警察を辞職し離婚。現在は警備会社に勤務。そのため地元の警察(元職場)からの印象は悪い。

加奈子

藤島秋弘の娘。成績優秀の優等生。背が高く美人でどこか浮世離れしている。ヒロイン。

瀬岡

加奈子の同級生。いじめに合っていたところを加奈子に救われる。それがきっかけで恋心を抱き加奈子に近づく。

ざっくり内容

ある日桐子から藤島に連絡が入った。加奈子が行方不明とのこと。マンションに来てくれと言われてしぶしぶ行くと、加奈子の部屋から大量の覚せい剤がでてきた。

二人は加奈子は真面目で美人でよくできた娘だと思っていただけに動揺。娘は何かの事件に巻き込まれたのか、もしくはこの薬は娘のものなのか。普通なら警察に捜索願を出すところだが、藤島はここで娘を見つけられたらいい父親に慣れる、昔のように3人でまた暮らせる!と考えた。それにもし薬が娘のものだったら、、、と桐子と自分たちの社会的保身、娘の今後について考えた結果、警察へは連絡せず、藤島が加奈子を一人で探すこととなる。

ここからすべてが始まります。

近所で殺人事件が起きたり、加奈子の友人からの情報で、加奈子が暴力団と絡んでたという話が出たり。両親が聖人のように思っていた娘の皮が剥がれていくわけです。

そして別視点。3年前。加奈子の同級生の瀬岡という少年視点も同時に語られます。加奈子にいじめから助けてもらったその直後から、いじめが突然なくなったと思っていたら、いじめていた子らが暴力団に脅されたと言ってきた。瀬岡は加奈子と暴力団のつながりを疑う。しかし瀬岡はもっと彼女を知りたいと暴力団と接触していく。

薬、セックス、暴力、殺人、いじめ、レイプ。
これらの要素てんこもり。そして物語が進むに連れて加奈子の裏の顔が明らかになっていきます。それとともに藤島と瀬岡の精神は狂い、行動が徐々に過激に。今自分が生きているのか、死んでいるのか、善悪の区別もつかない、彼らはただの獣となる。

そしてそれぞれが加奈子に辿り着き、加奈子が何を考えていたかが明らかになります。

感想

結末はハッピーエンドではありません。内容が内容だけに。
読み終えたあとは、はーーーーーお腹いっぱいという感じです。
人間の汚い部分とかどろどろした感じが好きな私としては十分のめり込めました。 現実にここまで短時間に人格が壊れるものなのか?とか考えてはだめ。

深町さんはこれが初めてでしたが、他のも読んでみようかな。
ブラックな話は大好物です!